沖縄発!「ローカル旅行」の楽しみ方から予約まで
首里城とその周辺にある世界遺産を巡り、さらに石畳の道を散策して琉球王国の風情をしのぶ。 王家の別邸を見学したら、一気に東海岸へ。 目にしみるような太平洋のブルーに見とれながらひと休みして、沖縄随一の聖地でパワーをもらおう。 写真/宮田けい
レンタカー案内所は空港1階到着口にあり、車で10分程度の圏内には多数ある。 空港の到着ロビーを出ると各レンタカー会社のシャトルバスが待機していて、それに乗って営業所まで行き、手続をして借り出すというシステム。 返却も同じ営業所で行い、シャトルバスが空港まで送ってくれる。 軽自動車からワゴンまで、あらゆる車種がそろう。
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15世紀から16世紀にかけて建造された首里城は琉球王国の政治と文化の中心だった。 沖縄の城(グスク)の特徴でもある曲線を描く城壁、そして随所にみられる中国の建築文化の影響など、本土のお城とは異なる部分を数多く発見できるだろう。 1945年にアメリカ軍の攻撃で全焼するなど何度も消失したが、1992年に正殿などが復元。 2000年には首里城跡として世界遺産に登録された。※首里城正殿における火災の影響により、首里城公園(有料施設を含む園内施設)は2019年10月31日(木)から臨時休園・休場しております。詳細は公式ホームページをご確認ください。
首里城の正門、歓会門の向かいにある園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)は、国王が外出するときに神様に安全祈願をした礼拝所。 1519年に尚真王により建てられた琉球石灰岩の建造物で、首里城跡などとともに世界遺産にも登録されている。
玉陵(たまうどぅん)は琉球王統第二尚氏の歴代国王が葬られているお墓。 もともとは第3代尚真王が父である第1代尚円王を葬るために建設した。 破風墓という建築様式で、このタイプとしては沖縄でも最大。 首里城跡などとともに世界遺産にも登録されている。
首里金城町にある石畳道は琉球王国時代の16世紀に、首里城から那覇方面へ至る主要道路として作られたもの。 琉球石灰岩が敷き詰められており、街道として人馬が行き来した往時をしのばせる、風情ある道だ。 また、両脇には今も赤瓦の家が建ち並び、王朝時代の雰囲気を今に伝えている。 ただし、石の道である上に坂道なのでヒールでは歩きにくい。 ぜひ歩きやすい履き物のご用意を。
もともと首里城と那覇港や南部を結ぶ主要道路だったが、第二次大戦時の沖縄戦で大半が破壊され、現存する石畳道は238メートルほど。 首里城がたくさんの観光客でにぎわっているのに対し、ここはしっとりと落ち着いた風情があり、ほっとさせてくれる。
石畳道から路地を少し入ったところにある巨大なアカギの木。 「首里金城の大アカギ」と呼ばれ、樹齢200年とも300年ともいわれる大木が6本あり、国の天然記念物に指定されている。 かつては首里城近辺にアカギの森があったが、沖縄戦でほとんど消失した。
1799年に完成したといわれる琉球王家の別荘。 琉球王国時代は王家の保養のほか、中国皇帝の使者である冊封使を歓待する迎賓館的な役割も果たした。 中国と琉球伝統の建築様式の折衷で建設された建物や美しい庭園が特徴で、総面積は4万㎡を超えるという。 建物は沖縄戦でほとんど焼失し、現在のものは復元だが、2000年には首里城跡などとともにユネスコの世界遺産に登録された。
池や築山のある日本風の庭園だが、中国とのつきあいの深さを反映して、池の中の島に中国風の六角堂と呼ばれる建物なども造られている。 静かに横たわる池のまわりを散策すると、景色の移り変わりが楽しめて、都市のど真ん中にいることを忘れさせてくれる。
識名園は地元では「しちなぬうどぅん」とも呼ばれる。 また、首里城から見て南の方角に位置するため、南苑とも称される。 園内にはさまざまな花が植えられ、亜熱帯気候に属して四季の変化に乏しい沖縄にしては、季節の彩りが楽しめるように工夫されている。
県道86号線を太平洋岸に降りていくニライカナイ橋の手前を右へ、サトウキビ畑の中を縫っていくと突き当たりに現れるのが「アジアン・ハーブレストラン カフェくるくま」。 眼下に広がる太平洋を180度のパノラマビューで見晴らしながら、タイ人シェフが作る本格アジアン料理に舌つづみを打ったり、お茶を楽しんだりすることができる。 特に晴れた日のテラス席からの眺望がすばらしい。
太平洋のオーシャンビューをお目当てにやってくるお客さんが引きも切らない人気の店。 店がまえはゆったりしたコテージ風で、店内を突っ切るか、左右から回れば緑に覆われた庭に出ることができて、そこから海を眺めることができる。
本格カレーもこの店の自慢のひとつ。 辛いのが苦手な人向けのマイルド系から激辛まで種類も豊富だ。 ボリュームがあるわりには値段がリーズナブルなのも人気の秘密らしい。 オフシーズンでも意外と混んでいるので、混み合う時間は避けた方がいいかも。
絶景ポイント ニライカナイ橋
カフェくるくまのある高台から県道86号線を下っていく途中にある。 全長660メートルの大きく蛇行線を描く高架橋。 車窓には優美な曲線を描く橋と雄大な太平洋の眺望が映し出される。
御嶽とは神様が降臨するとされる聖地をいう。 沖縄に数多くある御嶽の中でも最高の聖地といわれるのが、南城市知念にある斎場御嶽。 かつては琉球王国の最高神職にあった聞得大君(きこえおおぎみ)の即位儀礼が行われ、国家の神事では重要な役割を果たした。 昔は男子禁制の場所であり、国王ですら立ち入るには着物の袂の合わせを女性式にしなくてはならなかった。
斎場御嶽の入口にあたる御門口(うじょうぐち)を入ると、まず見えてくるのが最初の拝所・大庫理(うふぐーい)。 大広間とか一番座という意味があり、聞得大君が即位する儀式が行われるときには、ここが中心的な役割を果たしたといわれる。
2つの巨大な岩が作り出す三角形の空間があり、その奥には三庫理(さんぐーい)と呼ばれる拝所がある。 ここから東方向を見ると、森の木々の間からコバルトブルーの太平洋と、「神の島」といわれる久高島を見晴らすことができる。
南城市玉城にある奥武島はもともと離島だったが、橋がかかって気軽に行けるようになった。 太平洋に面して漁業が盛んで、島で揚がった新鮮な魚や、それを使った天ぷらを売る店がいくつもある。 また、海産物料理の店もあり、魚が食べたかったら奥武島に行く、という地元の人も多い。 国道331号線から車で数分で行けることもあり、南部ドライブの際に立ち寄るには定番のスポットになっている。
沖縄本島とは100メートルほどの短い橋で結ばれている。 港のすぐそばに小さなビーチがあって、そこで海水浴をする子どもたちの姿もよく見られる。 昔ながらの漁村らしい風景と、小さな島らしいおおらかさ、そこに懐かしさも感じられるスポット。
周囲1.6キロのこぢんまりした島だが、海がきれいでダイビングスポットにもなっている。 波が穏やかなので、初心者講習にもよく利用される。 一周道路もあるので、訪れたときにはぜひ島をひとまわりして、太平洋の風景や潮風の爽快さを楽しんでいただきたい。
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那覇から本島南部を横断するコース。 自然の神秘を感じるガンガラーの谷から、新原ビーチへ。 地平線を眺めながら「食堂かりか」で珍しいネパール料理を食べる。 絶景スポット「ニライカナイ橋」からの眺望を楽しんだ後は、「cafe 森のテラス」でひと休み。 そして、大パノラマが待つ「知念岬公園」へ。
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