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レンタカーを返す前にぜひ立ち寄りたい南部「忠孝蔵」

沖縄の宝「泡盛 古酒(くぅーす)」の魅力を感じよう

味わう、香りを楽しむ、触る、体験する――。そんなさまざまな感覚を通して「泡盛」を満喫できる観光施設、それが忠孝酒造が運営する「くぅーすの杜 忠孝蔵」だ。

 昔ながらの泡盛の製造方法を見学できる泡盛工場、30品種を超えるさまざまな銘柄の泡盛を試飲・購入できるショップ、泡盛を寝かせるのに欠かせない甕(かめ)を製造する窯、沖縄県内で首里城に次いで大きな木造建築物である古酒蔵など、泡盛ファンのみならず、すべての沖縄ファンが楽しめるおすすめのスポットだ。

「くぅーすの杜 忠孝蔵」の外観

レンタカーを利用する方にぜひ立ち寄ってもらいたい「くぅーすの杜 忠孝蔵」。(写真/前川慎光)


 場所は、那覇空港からほど近い南部エリアにある。トラベルレンタカーの那覇南営業所やククルレンタカーの那覇南営業所から、レンタカーでわずか5分程度。オリックスレンタカーや、OTSレンタカーの那覇空港最寄りの営業所にも15分程度で到着するため、レンタカーを返す前に立ち寄ることをおすすめしたい。

 那覇空港から移動する場合には、那覇市内と南部をつなぐ小録バイパス(国道331号線)を通ると分かりやすい。那覇空港から小録バイパスを使い南部へ向かうと、右手に瀬長島がある。瀬長島へと進まずに沖縄自動車道の名嘉地インターチェンジを目指すと、インターチェンジの手前、右側に忠孝蔵の大きな看板が見えるはずだ。

▼那覇空港から「くぅーすの杜 忠孝蔵」への行き方

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泡盛ファンだけではなく、沖縄ファンの皆さまへ


 「くぅーすの杜」を構成しているのは、「忠孝蔵」、「木造古酒蔵」、「忠孝窯」という3つの建物。1つ目の忠孝蔵は、泡盛を味わうだけでなく、見て楽しめる施設だ。綺麗に並べられた泡盛甕を眺めつつ新酒や古酒を試飲できる他、泡盛の製造を見学・体験できる。

 体験とは言っても「洗米」、「米蒸し」、「麹種つけ」にチャレンジできる本格的なもので、1週間に2回、各回わずか3名の定員で実施される。3か月後には、実際に作った44度の泡盛一升瓶が自宅に届く仕組みだ。忘れたころに、沖縄観光のお土産が送られてくるというのも、素敵ではないだろうか。参加費は大人7000円、子供2835円(消費税、送料込)となっている。予約が必要なので注意してほしい。

さまざまな泡盛を試飲したり、購入できる


30品種を超えるさまざまな銘柄の新酒、古酒をを購入できる。(写真/西口誠)


 忠孝蔵と併設され、くぅーすの杜の中でひときわ迫力のある建物が、2つ目の木造古酒蔵だ。前述の通り、沖縄県内で首里城に次いで大きな木造建築物だという。わざわざ木造で建築した理由について、お話をお伺いした忠孝酒造株式会社 企画開発部企画課の徳田安史さんは、「泡盛にはなぜ古酒という言葉があるのか、そして泡盛文化とはどういうものなのか、訪れた方に興味を持ってもらうことを目指したからです。泡盛がどのような環境で熟成されているのか、肌で感じてほしいと思います」と語る。

 確かに、抱えきれないほどの太さの木の幹が柱として並ぶ古酒蔵は、圧巻。木の香りの中に、泡盛の香りの混ざるなんとも不思議な空間だ。そんな空間で、泡盛の特徴は何か、どのように熟成されるのか、案内してくれるスタッフに質問し、詳しく話を聞きたい。

 くぅーすの杜を構成するもう1つの建物が、泡盛の熟成には欠かせない甕を製造する忠孝窯である。忠孝酒造の特徴はこの甕作りにあり、自社で利用する泡盛甕はすべて自社で製造しているとのこと。

 泡盛を紹介する施設の中に、窯があることを意外に思う方がいるかもしれないが、「ウィスキーは樽の文化、日本酒は桶の文化、泡盛は甕の文化であると言われるほど、泡盛と甕は深い関係にあります」(徳田さん)という。ビンに入れたものに比べて甕に入れた方が、より早く深く熟成するのだという。忠孝窯には、さまざまな形の甕や瓶が並んでいる。好みの形の甕や瓶を探してみたい。

忠孝窯の風景


泡盛の熟成には欠かせない甕を製造する忠孝窯。使っている窯や瓶はすべてここで製造している。(写真/西口誠)

新しい酵母を使った「忠孝原酒」を試してみよう


 最後に、忠孝蔵のおすすめの商品を2つ紹介しよう。まず1つは、マンゴー果実酵母を使った泡盛「忠孝原酒」だ。より優良な酵母を探すべく試行錯誤していたところ、マンゴーに付いていた酵母が、泡盛をより香味豊かに熟成させる効果が高いことが分かったのだという。マンゴーの味がするわけではない。通常の泡盛に比べて早く熟成するため、古酒の風味をすぐに楽しむことができる。価格は720mlで1500円(忠孝原酒の紹介ページ)。

 もう1つは、お酒の飲めない方におすすめしたい「黒あまざけ」だ。泡盛の製造で使う黒麹菌を使ったもので、甘酸っぱい味がする。黒麹菌を使うからといって、泡盛の風味はまったくしないので、お酒が飲めない方にも安心。甘味と酸味のバランスを取るのに苦心したという(黒あまざけの紹介ページ)。

 この他、「オーナーズシステム」というサービスも面白い。購入した泡盛を忠孝酒造が預かり、5年後に発送するというもの。最大20年の預かりに対応していある。成年祝いや結婚祝い、還暦祝いといったこれから予定されている御祝いごとに向けて、今から古酒を仕込んでおきたい。もちろん、県外への発送にも対応している。

お話をお伺いした忠孝酒造の徳田安史さん


お話をお伺いした忠孝酒造株式会社 企画開発部企画課の徳田安史さん。(写真/前川慎光)



「県外の方にも泡盛文化の深さを知ってほしい」


 くぅーすの杜 忠孝蔵がオープンしたのは2011年。忠孝酒造が理念として掲げる「泡盛文化の継承と創造」を、観光客や地元の方に発信する場所を目指して作られた。くぅーすの杜 忠孝蔵を訪れた方が感想を残すノートには、

「泡盛文化漂う素敵な蔵ですね。随所に忠孝さんのこだわりが感じられました」。

「今回は子供の誕生記念の甕を買いました。手や足の形も取り、飲むのがとても楽しみです。甕にこだわっているので、20年間じっくり熟成させたいと思います」。

 といったコメントが残されていた。前述の徳田さんは、「泡盛を受け継ぎ、家の宝としてお祝いの席などで楽しむ『家酒家宝』という言葉があります。くぅーすの杜 忠孝蔵で泡盛の文化と魅力を知って頂き、それぞれのご家庭の家酒家宝を作ってほしいと思います」と語る。

 くぅーすの杜 忠孝蔵を通して、単にお土産として泡盛を購入するだけではなく、泡盛をより身近に感じつつ、泡盛文化を楽しむことができるはずだ。那覇空港に戻る前の最後の観光スポットとして、忠孝蔵を候補に入れてみてはいかがだろうか。

2013年09月20日(金) 【投稿者】前川 慎光

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