手つかずの大自然が豊かに残る“東洋のガラパゴス”沖縄本島北部

ディープな沖縄ファンの隠れた人気エリア

国道58号のほとんどの区間で、海を見ながらの快適なドライブが楽しめる

名護市より北の大宜味村、東村、国頭村。この三村からなる沖縄本島北部、“やんばる(山原)”と呼ばれるエリアは、観光地としてはあまり注目されてない。しかし、沖縄を何度も訪れているリピーターや、ディープな沖縄ファンからは、高い支持を得ているのもまた事実。ちょっとツウ向けの、隠れた人気エリアと言えよう。

 長距離の沖縄ドライブには、燃費の高いハイブリッド車がおすすめだ。人気のハイブリッド車を指定して、レンタカーを借りることもできる。

 面積の約80%が森林で、ヤンバルクイナをはじめとした固有の動植物も多く棲息する。その多様かつ独自な生態系から、“東洋のガラパゴス”などと称されることも。亜熱帯特有の原生林からなる風景は、他エリアでは決して味わえない醍醐味がある。

 メインの道路は大きく分けて西側の国道58号と東側の県道70号。西と東をつなぐ道路は、南の国道331号と、北の県道2号がある。この4つを覚えておけばほとんど事足りる。

 那覇空港からのアクセスは、沖縄自動車道許田ICを降り、ひたすら国道58号を北上。35キロ、約1時間10分で唯一の大型リゾートホテルや飲食店が集まる北部の中心地、国頭村辺奥間地区に出る。そこからさらに北へ28キロ、約50分で本島最北部の辺戸岬を経由し、最北の集落である奥に到着。帰りは、東海岸の県道70号で南下、と行きたいところだが、細かいカーブとアップダウンの激しい山道が続くため、西海岸ルートの倍近くの時間を要することを覚えておこう。

 ドライブの楽しみとしては、延々と続く海沿いの国道58号からは、終止東シナ海の美しいグラデーションを満喫できる。駐車スペースも多いため停車しての写真撮影もお手のもの。

 東側を通る県道70号も海に面した場所は少なくないが、多くは山道。ただし、山の上の高台から時折垣間見える広大な太平洋は、西海岸では決して味わえない壮大なスケールである点にも触れておこう。

 なお、ガソリンスタンドの数が少ないので、許田ICや名護市内、奥間地区などで給油してからのドライブがおすすめ。また、野生動物のロードキル(輪禍)にも注意が必要だ。

あわせて読みたい!

今、この宿、見られてます

×